サクセスゼミナールの必修講座であるテスト対策講座《5耐》

 

この5耐とは、「5時間耐久学習会」の略で、定期テスト2週間前の土日から始まります。効果を生み出す勉強は、「質」と「量」のいずれかに比重をかけるのではなく、これを並行させることで成り立ちます。効率ばかりを追求せず、そして学習量ばかりを追求せず、しっかりとカリキュラムに則った戦略的な展望を持ち、あとは実践するのみです。

 

ここでは、主要5教科の学習指導を受けることができるため、一つ一つの教科について得点を伸ばす力を身につけて、その結果5教科の合計点アップによって、学力向上、成績アップが体感できて次のテストの自信を手にできます。

 

そこで、各教科の勉強方法について、サクゼミ教育グループ代表の吉田からのプチアドバイスをご紹介します。

 

国語・・・勉強の仕方が分かりにくい教科です。ですが、だからといってやみくもに教材に取り組んでも成果は出にくく、国語学習の原点に戻ります。それは「教科書」です。特に文量の多い読解においては、通しての音読から始まり、表現技法から読み取ることのできる心理描写や文字化されていない叙情的な文意などを読み取る努力をすることで、設問に的確に対応することができます。記述が苦手な子もいるかと思いますが、これも日々の音読により語彙力や表現力を養うことで、そこから得たものが自分なりの知識になり記述文に現れます。特に文学作品からは多分に刺激を受ける表現の仕方や文字の操り方を学ぶことができるので、しっかりと教科書による学習を終えたのちに、初めて国語教材でその力を試します。もう一度言いますが、文章理解が不十分な中での教材演習は後回しにして、まずはしっかりと教科書の内容を理解しましょう。あと余談ですが、小学生のころから読書をすることで国語の力がつくと言いますが、これにはまだ続きがあります。読書は子供に読ませっぱなしで終わるのではなく、上手に“要約”や“感想”を表現できるかを聞いてあげなくてはいけません。この機会があることで、子どもは読書をしながら登場人物や出来事、印象に残った場面を頭に残す努力をして、最後にこれらを整理してお話してくれます。そのために、子どもが読書する前に、実は保護者の方が先にその内容を、あらあすじだけでもざっくりとでも把握しておくとよいですよ、と小学生の保護者様にはよく話をしています。

 

数学・・・通常授業で演習を中心とした学習を実行できていると、5耐では的を射たテスト対策学習に励むことができます。こだわるべきは「解法」で、問題は様々あれど、答えに行き着くその解法は実は限られています。この限られた解法を問題ごとに使い分けることで、「1問勉強することで、多くの類題が解ける力」を手にできます。だからこそ、日々の勉強において答えが出ればそれでよしとせず、そこでの工夫や立式の順序などの解法にこだわり、そしてあとは問題演習に全力を尽くすのみです。その際にでも、一回目で正解した問題には赤丸を、一度不正解で時な牛をした結果正解となった問題には青丸を付ける工夫をすると、テスト前に青丸の問題から片づけることができて効率的です。かつてできなかった問題が努力によって解けるようになった!、このような自信も手にできる勉強法です。あと、途中式を見直せるように、ノートにその痕跡を残すのもよい方法です。間違いを見返す際に、毎回同じ途中式でミスが発見できれば、これから注意すべき点もピンポイントで判明します。もっと単純かつ大事なことも分かるかもしれません。それは、字が雑でミスをしていたり、計算式が小さくて見にくくミスをしていたり、筆算が曲がっていて計算ミスをしていたり、途中式には、改善債のヒントが多く詰まっているかもしれません。一問のミスを防ぐことは、一問の正解を手にすることと全く同じです。点数を伸ばすためにミスの克服は必須課題と言えるので、テスト前に途中式を見直せる工夫はおすすめです。

 

社会・・・一番後回しにされる教科ではないでしょうか。どうしても数学、英語、理科から仕上げることが多いため、社会が後回しになるというこの考えは大きくは間違ってはいませんが、全部において後回しにするのではないと言わなくてはいけません。テスト対策は後回しでもいいので日々の勉強(学校の授業など)をしっかりやっておくことで、初めて“正しい後回し”ができます。普段社会の勉強を何もしていない、そしてテスト対策も後回しにして、よい点が取れるほど甘くはありません。先に述べたように英語数学等が先行する勉強法が一般的なため、社会は学校授業と同時進行で教材の演習や暗記を自学で少しずつ進めておくことをおすすめします。ここでの知識が、後回しされて時間があまりかけられない中での対策で、短期集中的な勉強でもテストでは点数がとれることになるはずです。ちなみに、高校受験生が社会の受験勉強をする際に、大苦戦するのも社会(特に地理が多いですが)です。究極の後回し勉強の結果、受験勉強を始めたときに知識として頭の中に残っていないのです。結果、もう一度勉強し直う羽目になります。毎日少しずづの勉強は、脳内により長く定着しやすいため、このことからも、せめて学校ではその日の授業内容をその場で吸収できるように“全集中”して取り組んでください。

 

理科・・・昨今の理科は、国語の力も必要になるほど問題を理解することに手間取ります。問題に着手してから解き終えるまでの時間がかかりすぎると、最終問題までたどり着くことでさえ困難になってしまいます。「できる問題から先に!」と言った考え方もありますが、問題全体に目を通してからできる、できないの選択に取りかかること自体が難しい作業で、これで下手に迷い時間をロスするという本末転倒な結果にもなりかねません。数学と共通する点がありますが、サクゼミでの予習→学校の授業→サクゼミでの復習を終えたところで、実践的な演習量を増やして、多くの問題、多くの実験に触れることが大事です。点の取りにくい教科だからこそ、ライバルよりもほんの少しだけ良い点を取るだけで、成績に直結しやすい教科です。

 

英語・・・語学という点から、国語の勉強法に多くの共通点があります。まずは教科書から始めるという点がまさにそうです。教科書のみのテスト勉強では、50点ほどしか点が取れないかもしれません。平均点くらいかもしれません。しかし、教科書を軽んじた勉強をしている子の多くは、この50点や平均点に届いていないのです。教科書には、テスト範囲の内容の単語、熟語、重要文法、並び替え、英作、和訳が丸々積み込まれています。定期テストなので、この間一か月ほどで勉強した内容の理解度テストであるわけで、その勉強内容は教科書に即して進められているのです。単語も、文法も覚えられていない中で教材に着手しても、単語すら身につけていないことから、その教材の中身は不正解または空白のオンパレードとなります。今一度教材を見直した時、このような結果を目にしたのなら、これの改善策は教科書の学習で決まりです。ますは平均点までは教科書の暗唱や写し書きを行い、次のステップとして教材に取り組めると、点の勉強が線の勉強に改善されて、初めて英語を理解できた中での演習を行うことができます。そしてここまでできて、初めて英語教材の活用が効果的なものになります。ここから先は、例えば長文読解で言うと「国語力+意訳力」を伸ばして、文中結構たくさんの知らない英単語が出ても、前後の文意や、もっとザックリ言うと「なんとなく」でその空白を自力で埋められるようになり、最終的に長文読解の辻褄が合う状態で読み終えることができます。ここで言う「なんとなく」は、文意が理解できているから、「なんとなく」でもそれが文意に即した正解になるのです。受験の時(特に大学受験でしょうか)に有効になるので、この領域に届くようにまずは教科書の内容を完璧に理解しましょう。

 

総括・・・サクセスゼミナールの5耐は2週にわたり開講するため、十分な時間をかけて基礎にも発展にもイレギュラーにも、自信を持って挑むことのできる力を身につけます。しかし、この計10時間の5耐を効果的に取り組むためには、日々の勉強を切り離して考えることはできません。学校や塾の授業を、そして宿題を、まずは全力で取り組むようにしましょう。勉強という線で今日からテストまで、そして受験までを、途切れることなくつなぎましょう。

 

 

 

 

 

 

Copyright© 2004 サクセスゼミナール All Rights Reserved. WEB Produced by SPOT